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松永伍一という詩人をご存知だろうか。今年72歳になる。日本の子守唄、農民詩を集成し、自らも詩人として活躍している。彼は稀代の人寄せ人だ。年上年下の女性に好かれ、あらゆる分野の人士と親しく接する生来の特質を持った人だ。小生の知る限り高橋睦郎氏(詩人)と双璧だ。うらやましい人だ。
彼の交遊録を見るとなんと多くの著名人と肝胆合い照らす交際を作り上げた事と感嘆せざるを得ない。北林谷栄、加藤登紀子、大竹しのぶ、田中寿美子、
川崎洋、坂本繁二郎、田中健、石牟礼道子、丸山豊と彼が人生の光を得た交友の広さ、心配りの見事さには脱帽ものだ。自然体でいながら、人の心を包み込む優しさを持っているからなのだろう。彼の著書から私も常に多くのことを学べる。そこから読書の対象が広がり、新たな人生の愉悦を味わうことが出来る。
「縁ありて人生楽し」「散歩学のすすめ」「老いの品格」「快老のスタイル」等いずれも心に染み入る名著だと思う。 (2002/3/6) mo
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